今まで形になった発明品

プリント基板の保護紙セパレーター 任天堂のファミコンが大ヒットしたときに、基盤の下請けメーカーが24時間フル稼働しても生産が間に合わず、生産ラインに残されてた手作業部分を機械化してスピードアップを図ろうとして、会社(IR社)の友人に相談してきた。そこで、当時の会社の仲間で自動化装置を作り、基盤のラインに割り込ませたのでした。残業して会社で装置を組み立てましたが、今でも尊敬する社長は、見て見ぬふりをしてくれてたみたい。
花の結束器 同じく、上記IR社での発明品。花をバケットに入れていくと10本で自動的に花束の根本を縛ります。あめゴムを巻きつけて、両端付近を一つのホッチキスで留めてしまうという他社に無い構造でした。リンドウなどの花卉生産農家用の専用装置となりました。
ガットの巻き取り結束装置 テニスとかのガットって、巻いた状態で売ってますが、あれはおばさんたちが糸巻リールで巻き取っていました。これも、省力化の為に自動で巻き取って、結束バンドで止める装置を作れないか?という要望から個人で受注し製作しました。
1台でおばさん4人分の働きをします。装置は、ほぼ完成しているのですが、諸般の事情からまだ部屋にあります。没になるかも…
イモセンサー 屋久島では猿から柑橘類作物を守るため、柵や爆音器等の防除器具を用いてます。柵の設置が非常に困難で又一箇所でも侵入路があると全く意味をなしません。爆音器も効果がありますが、一定間隔で鳴る音に猿はすぐに慣れてしまいます。イモセンサーは、猿の大好物のイモを、自動で置く装置と、そのイモが、(猿により)とられたことを検知するセンサーと検知後、一定時間してから爆音作動させるコントローラーからなります。ポイントは、爆音器を、猿が来た時(すぐに鳴らさす、忘れた頃に鳴らす)にだけ鳴らすことで、猿に学習させず、見られている という意識をもたせることにありました。鹿児島大学の教授が絶賛して、T社がスポンサーで実地テストを行いました。最終的に、猿を餌付けすることになる、とかいう理由で国の補助金がおりず、没
アゼンダー イモセンサーでお世話になった、T社へ入社して、社長の御下命で作ったモノ。田んぼのあぜ専用の草刈機で、エンジン草刈機に、ハンドルと車輪をつけ、老人、女性でもお手軽に…というコンセプトの商品。名前は、あぜ用と安全をかけて、社長が命名。当初の見込みから外れて、果樹園の雑草刈りに向いてることが判明したけど、昔の名前で出ています。
ハトコンネット 同じくT社での発明商品。T社は、鳥獣外防止器具を専門に作って売ってるユニークな会社でしたが、ハトコンネットは、団地のベランダで鳩害に悩む方々用に作ったモノです。色んな防除具が出回ってますが、確実に効果があるのは、ネットでの遮蔽しかない事がわかったので、奥さんでも、簡単に安全にベランダへネットを張れるセットをつくりました。業者に頼むより安くて、ネットが透明で目立たす、開閉可能なので、布団が干せるとか、色んな特徴がある商品です。この名前も社長が命名したものです。鳩が来ないネットでハトコンネットって、そのまんまやがなーと、営業であちこちに行く度に言われました。

買い手のつかなかった発明品(期限切れでご自由に真似していただけます。)

投影装置 路面や壁面上に、映像を光学的に投影し、インパクトのある、広告媒体としたり、カラフルな空間照明を可能とする。本発明は、投影装置のアーム高さをレンズの焦点距離と一致させておき、容易なセッティングを可能としている。 出願は、H2年。最近あちこちで、床面への投影式ディスプレイを見かけるようになりました。
全方向表示装置 円筒型、ディスプレイで、どの角度からみても同じ文字、模様が見えるモノ。小型のシリンドリカルレンズ(円筒レンズ)をサークル状に配置し、光学的な印刷処理を行うことで、完成する。 出願は、H2年。映像が,粗く、細かな描写がしにくい。動画は不可。
床面移動マット 雨の日に、建物の入り口に吸水マットを敷きますが、マットの吸水量に限界があり、また、マットの敷き換えが困難な場合もありました。本発明は、ループ状に形成したマットを常に非常にゆっくり回転させ、露出してないマット部分で、クリーニングと乾燥を行うもの。 出願は、H2年。2社から問い合わせがありましたが、商品化はなりませんでした。
移動効果音による鳥獣の防除装置 音による鳥獣害防止装置で、発生させる威嚇音を移動させると、警戒感が高まり威嚇効果が増す。
威嚇音の移動方法として、発音部分を移動させるのではなく、4チャンネルステレオのように固定スピーカーの音量を制御することで、音源が移動している思わせる。
本発明がきっかけで、上記タイガー鰍ニお付き合い。最後は、入社してしまいました。本発明は、少しテストしただけで深く掘り下げませんでした
粒体集積蓄冷材 ゲル状態のアイスノンは、患部の凹凸に密着するけど、凍結していないので、凝結熱(潜熱)を利用できなかった。本発明は、直径数ミリから数cm程度のカプセルに、水を封入し、これを気密性高い袋にどっさりと入れておく。カプセル内の水を凍らせておけば、十分な冷却効果があり、カプセル自体が自由に動くので、患部の形状に密着させることができる。 出願は、H2年。いいアイデアと思うのですが、引き合いがありませんでした。余裕ができたら自分用に、(テニスエルボーで泣いてます。)作って利用したいと思います。
着色シャボン玉製造法 シャボン玉の中に入れる気体を、カラー発煙筒に使うような着色気体として、カラフルなシャボン玉をつくるという発明でした。ヘリウム等を一緒に入れておけば、どんどん上昇していくカラーシャボン玉になります。 夜間、スキー場でこのシャボン玉を飛ばして、下からライトアップすると、結構幻想的ではないでしょうか。どこにも売り込みませんでした。
カメラの写角表示インジケーター カメラの前で整列して写真に写るとき、端の人は、自分が写ってるか心配したりして、必要以上に中央へ向かって、首を伸ばしたりしちゃいます。この表示シールをカメラに貼っておけば、例えばシールが赤色に見えるときは写角外で写らず、青色に見えるときは写る範囲ですよ、とお知らせできます。
ズームのカメラには、使えないので、使い捨てカメラに向いてると思ってました。レンチキュラーレンズ(見る角度で絵柄が変わるヤツ)を使用した、超シンプル構造です。
今から思えば、売り込み先の選定と、アプローチの方法が、まずかったのではないかと思います。
とても低コストでできそうなので、ノベルティーとしても使えたかも。
いいと思いませんか?
複写用プレート コピー機で書類を複写するとき、このプレートを重ねて複写することで、例えば、コピー日付、時間や、コピー者の情報等を同時に写し込めるもの。
プレート自体は、薄型で、透明定規のような形で、必要なデータが液晶ディスプレイに表示されます。
このプレートの上に、書類をのせて、コピーして使います。
どのくらい需要があるのか、全く判りませんでしたが、日本光学の開発マネージャーの方から、問い合わせの電話があったのを覚えてます。

キーボード暗記カバー
キーボードの配列を暗記する手助けのグッズです。キーボードの上の文字を隠して、代わりに、その字に対応する絵を書いておきます。(例えば、らの上には、ラッパの絵を書いときます)はっきり言って、なぜかは判りませんが、私は、この方法であっという間にカナ配列を覚えました。ローマ字配列に有効かどうかは判りません。ちなみに私は、左利きで、脳みその言語野が普通より弱い方です。 透明のふにゃふにゃキーボードカバーの上に絵を書いておいてもOKです。九州の通信教育会社から問い合わせがありましたが、そのままほったらかしにしてしまいました。
取っ手部分付定規 三角定規や直定規、分度器などが指でつまみ難いことが良くありました(私は)。そこで、三角定規や直定規の真ん中付近をドーム状にへこませて、(反対から見るとふくらんでいる)ドーム部分に指が引っかかる程度の穴をあけておくと、定規の扱いがとても容易になるというものです。ドーム部分の形状を同じにしておくことで、定規を重ねて収納でき、また、製法も従来どおりで可能のため低コストで生産可能。 取っ手の部分を取り付けた定規を最近文具屋で見かけましたが、ボタン状の突起を取り付けたもので、かさばりの問題やコストから、当方のアイデアの方が便利なのになーと、負け惜しみを言ってます。
本人照合システム 例えば、8桁の電卓が有ったとして、それを私しか使えないようにしたい場合を考えます。暗証番号入力式では、盗み見られたらそれで終わりです。
本方法は、スイッチを入れると、まず8桁の乱数が表示されます。私のキープロセスは、両端の数字を足して3を掛けた整数を入力するというルールを予めこの電卓に登録しておき、正しい数字が打ち込まれないと、電卓として使えないようにしておく。
と言うものです。
この分野の知識がとても少ないので、どの程度の有用性があるのか今でもわかりませんが、張り込みしていたときに思いついたので、もう20年も前のアイデアです。
暗算の苦手な人には向きません。
ヘッドライト取り付け型照明補助装置 車のヘッドライトに取り付ける組み合わせミラーで、夜間のパンク修理やキャンプや夜間作業時に、利用します。小型に折り畳める構造で、吸盤又は、磁石で、車体に取り付け複数のミラーの角度を調節して、明るくしたい方向に光を導きます。 いまどき、パンクする車は殆ど無いし、キャンプではランタンなんかで、雰囲気が盛り上がるものなのでした。しかし本案がきっかけで、某カーパーツメーカーの委託社員となりました。
レンチキュラーレンズシートによる立体像構成方法 百貨辞典や、図鑑の絵が立体的に見えたらインパクトが有るのになーと思っておりました。
本方法は、絵の上に専用のプリズムシート(レンチキュラーレンズ)を正確に乗せると、絵が、立体的に見えるというものです。道具が必要なのですが、一枚のレンズシートで、何枚でも、立体像が見れるので、低コストとなります。正確に乗せる方法が、ポイントです。
最近、専用デジカメでとった写真を3Dで見れるシステムが売ってますが、画像としては、あんな感じなので、細かな描写は困難です。悪くないアイデアと思ったのですが…
シューズバックル 運動靴をはいたり脱いだりするとき、紐を解いたり結んだりするのが結構めんどくさかったりするものでした。本グッズは、運動靴のはと目穴に取り付けて使う、小物グッズです。、本バックルのはと目穴に靴紐を通して、きつく縛り上げると、靴をしっかりはくことができます。靴を脱ぐ際は、本バックルを開放することで、容易に紐が緩まります。マジックテープ式に比べて、ファッション性を損なわず、ずれて緩まる心配がありません。また、足へのフィット感も優れています。 試作品を使ってましたが、具合は上々でした。靴のメーカーに見せたところ「下さい」と言うので、特許を譲ってくれと言ってるのかと思ったら商品を卸してくれとのことだった。そんな会社がいくつかあったので製造してたら売れてたかも。当時、自分で作るなんて全く考えてませんでした。反省

ちょっとスゴイかもしれない?発明

航空機用超々ジュラルミンに匹敵する強度を持つ純アルミニウムバルク材 I・R社での、職務発明。従来ジュラルミンは、強度を高めるために、合金化あるい時効硬化処理される。高合金化することで、一般的に耐食性や、ジン性(脆さ)が劣化する。ジン性の劣化を伴わずに素材強度を上げる方法は、二つあり、ひとつは、アモルファス化、もう一つは、結晶粒の微細化。本発明は、従来のジュラルミン素材の結晶粒径は5μ〜20μ程度であったものを1〜2μ程度に微細化することで、ジン性を劣化させずに強度を上げることに成功した。テストサンプルの引っ張り強度は62s/平方o、ビッカース硬度165を記録した。素材は、純度99.9パーセント以上の純アルミ急冷粉。つまり、耐食性、ジン性、加工性、素材コストの面で優れた純アルミを用いて、
現行の最強クラスの超々ジュラルミンと同程度の強度を発現させることができました。少し知識のある人ほど、画期的過ぎて、信じてくれないのがたまに瑕です。小さなサンプルがありますので、興味のある研究者の方には、お貸しいたします。ご連絡ください。
金属又は、セラミックの超微粒子を高収率で、製造する方法。 I・R社での発明。溶融した金属を小径のノズルで電極間に噴出させ、大電流により通電爆発させる。これを連続的に行うことで、電極間に安定したプラズマを発生させ、高いエネルギー効率で超微粒子の製造が可能となる。アルミを原料として大気中で本法により製造した場合直径0.2μの酸化アルミ超微粒子が高収率で得られた。この時の実験がすごかった。わずか、10グラム程度の溶融アルミが、高さ、2メートルの白い火柱となり、安定して5秒位?燃焼し続けました。まさにスペースシャトルのロケット噴射のようで、こんなになるとは思わなかったので火事になる寸前でした。技術の有用性は、不明。
超高ギア比変速装置 変速比が、非常に大きな(10000〜無限大まで)変速機が、小型で低コストに製造可能な構造。使用するギアの数は、変速比に関わらず最低8個。伝導ロスが少なく、バックラッシュが皆無で、伝達トルクが大きい。実証装置により試験済み。本ホームページの発明を売りますのコーナーに掲載中。
急速凍結装置 通常の冷凍庫内でも、従来よりはるかに短時間で物体を凍結させることが可能な凍結速度加速装置。急速凍結することで、細胞壁をこわさずに凍結できるので鮮度の高い状態を保つことができる。、実証装置未完成。2003年8月追記 やっぱ無理かも。
省エネ型沸騰水浄化装置 麺類の湯がき行程で必要な清浄な沸騰水を、低いエネルギーコストで維持する装置。現在使用の沸騰釜(鍋)をそのまま使用することが可能。メンテナンスは、一日1回。1日100食のラーメン店で、一月15,000円程度の燃料コスト削減が可能。実証装置未完成。
ハニカム構造の形成方法 接着面での強度低下が少なく、低コストで各種素材を用いたハニカムパネルが形成可能。従来困難だった曲面形状の形成も製作可能。テスト素材製作済み。
凹凸パターン面からなる係着具 ホックのように上から押さえると、パチンと止まり、引っ張ってもマジックテープのように外れない。マジックテープのように面と面を合わせるとどの場所でもしっかり止まり、ストッパーを外すと簡単に分離する。全体を薄型に形成でき、ファッショナブルな形状のストッパーです。


最近の思索
自然は、森羅万象の組み合わせを試行錯誤する、フィールド
進化は、生き物が生き残るためのたゆまぬ発明の足跡
脳みそは、インナースペースをシミュレートして有用な組み合わせを推定し、
試行錯誤を加速する。
してみると、自然は、生き物を通じて、試行錯誤を求めているように思える。
座右の銘    どうせ死ぬんだ!!  だから何でも、ためしてみましょう。


上記以外の特許出願も数知れず

これからも皆様のお役に立てる物をどんどん開発していくつもりです。今後ともよろしく。

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